「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」へ

投稿者: | 2015年10月25日

前回まで、英語の勉強について IELTS, TOEFL, TOEIC など各種試験にもふれながら述べてきましたが、こうした言語学習では、「習うより慣れよ」といった方が良い面もあります。 一定の文法知識など、まず体系的に学んで理解していくのが大事な部分もあるものの、それができた後は、ある程度の時間をかけて自分を英語漬けにしていく、というイメージです。

筆者の場合、かつて英語で会計を学んでいた時期がありますが、それ以前は、例えばインターネットを利用していて英文でびっしりのページに出くわすと、もうその時点で読むのを少し躊躇うところがありました。そこから、会計を学び進めるうち、いつしか英文のサイトでも自然に読み下していくようになっている自分に気が付きました。この間、英語で読み込んでいく力も当然に伸びましたし、今では、少なくとも自分の専門分野に関しては日本語より英語で多くの知識、情報を得ています。

リーディングについてだけでなく、リスニングでも同様に言えます。以前、筆者のTOEICのスコアがまだ800そこそこだった頃は、リスニングの試験中に一度か二度ぐらい集中力の途切れる時間がありました。それが、英語で配信される動画やニュースを見るようになって、後年、久しぶりにTOEICを幾度か受けた際、リスニングで集中力が問題になるようなことはなく、スコアも900以上へ伸びていました。

この点、近年では、例えば「TED」など、比較的短めで、かつスクリプト付きのものが多く、高校や大学の教材と内容的にも近い動画を無料で見られるウェブサイトも充実してきています。より本格的には、「Coursera」のような MOOC (Massive Open Online Couses) で講義を聴いてみるのも良いでしょうし、反対に、もっと軽めのアプローチとしては、英語圏の映画やドラマを片っ端から見ていくと良いでしょう。ただ、その点では、吹き替え版をいくら見ていっても意味はありませんが…。意味がないと言えば、アクション映画などで銃声や爆発音ばかり続き、そもそも俳優の話すシーンが少ないものも、避けた方が良いでしょう。もっとも、かの有名な(?)ドラマ『24』シリーズでは、よく大統領が登場するので最高の敬語表現を学ぶのに意外と良い、といった話も聞きます。

以上、今回は主にリーディングとリスニングのインプット系の技能が中心になりましたが、次回、アウトプット系でもスピーキングの技能をとりあげ、月の最後の投稿として話をまとめます。

 

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