毎日の勉強について: 日々の基本編

投稿者: | 2015年10月5日

前回の投稿へ続けていくと、定期テストの直前になって慌てて猛勉強(?)しだすような落ちこぼれ候補生とならないためには、復習など日常から勉強を続け、学校での授業内容をしっかり消化してこられていることが肝心です。それには、目安として、当サイトで想定している主要大学への進学希望者なら、平日でも毎日2~3時間程度は放課後に勉強することが期待されます。

具体的には、その日のうちに、授業中にとったノートを見直したり、教科書を読み直したりして、理解できていない所をなくす…ぐらいは最低限の目標としたうえで、日頃からのブラッシュ・アップが物を言う英語と数学の問題を幾らかこなすことを基本に、+αで、その日ごとに宿題や他教科の勉強も、といった感じが良いのではないでしょうか。さらに、週末など休日に、その週に進んだ範囲のノートや教科書を再び読み直してから、苦手分野に取り組むなり、逆に得意分野の強化に努めるなり、普段よりまとまった時間を充てられれば理想的です。このうち授業の復習に関しては、定期テストの時期にも再々度ノート、教科書等を見直すことで、それぞれ少なくとも3回は、日を置いて自分の脳へ通すことになり、それによって記憶の定着も図られます。

このように日々の勉強を習慣化していくことで、将来、知能労働の世界で生きていく基礎が身につきます。もっとも、それ以前に大学在学中から、自分で勉強し、理解できる自律的な学習者でなければ、こうした大学では(専攻によっては)やっていけなくなる場合も多いでしょう。事前に示された文献等を読んできたことを前提にして…と言いつつ、その範囲の内容も講義の中で解説してもらえるような甘い学部もあるかもしれませんが、読んで、かつ自ら理解してきたことを前提に進められるケースも、当然に考えられます。

とはいえ一方、収入面など家庭の事情から、連日アルバイト等で働かなければならない場合のように、そもそも自由に使える時間がきわめて少ない生徒もいるはずです(こうした生徒をめぐっては、いずれ改めてふれていきたいと思います)。しかし、そうでない生徒が、大学進学を希望するのなら本来これぐらいはして然るべきですし、反対に、この程度のことも身についていない水準の高卒者を大学に受け入れたところで、そこでできるのは「高等」教育と呼ぶには低いレベルにとどまるでしょう。

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