日本でアジアを究める: (5) 東北大学

投稿者: | 2015年8月23日

1. 東北大学 概説

東北大学でも、アジアに関連したプロジェクト等はいろいろとあるでしょうが、この大学の名称からして(?)東南アジアより東北アジア(北東アジア)に強そうな感じがします。実際、先月とりあげた京都大学に東南アジア研究所がある一方、東北大学には東北アジア研究センターがあり、あながち間違ったイメージでもないようです。

以下、個別に見ていくと、教育学研究科・教育学部でアジア共同学位開発プロジェクトが進められていますが、具体的には中国、台湾や韓国の大学と連携してのもので、現状、東南アジアの大学は一校も参画していません。

こうしたなかでは、他に例えば経済学部へ入って経済発展や企業論、比較経営論などを学んでいくとか、あるいは文学部へ入学して行動科学ないし社会学専修で学ぶとかいった辺りが、現実的な選択肢として候補に挙がってくるところかと思われます。

ただ、特に後者(文学部)の場合は、各専修ごとの規模も限られていますので、進学の希望先を決める際に、その段階で所属教員の専門領域など全体的な陣容をよく見てから判断していくことが望まれます。

2. 補説 - 大学院の研究科

ちなみに、学部レベルでなければ、東北大学には国際文化研究科という、以前にふれた神戸大学の国際文化学研究科と似た大学院があります。この国際文化研究科には、2015年現在、まさにASEANを専門とする教員も配属されていて良さそうですが、神大には国際文化学部も併設されているのと異なり、こちらは大学院だけで、学部としては無いようです。

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